脳科学:神経伝達物質はアミノ酸から作られる

脳科学:神経伝達物質はアミノ酸から作られる

神経伝達物質は、アミノ酸、アミン、ペプチドの3つに分類できます。
アミンとペプチドはアミノ酸から作られます。
したがって、アミノ酸こそが心をつくる物質です。

 

神経伝達物質としてはたらくアミノ酸には、グリシン、グルタミン酸、ギャバ、タウリンなどがあります。

 

アミノ酸に脱炭酸酵素がはたらいて二酸化炭素が抜け落ちると、アミンができます。
例えば、グルタミン酸の2個のカルボキシル基のうち、1個が二酸化炭素として抜けると、ギャバができます。
ヒスチジンから二酸化炭素が抜けてアレルギーを発生させるヒスタミンができます。
フェニルアラニンやチロシンからはノルアドレナリン、アドレナリン、ドーパミンが作られます。

 

神経伝達物質になるアミンには、ノルアドレナリン、アドレナリン、ドーパミン、セロトニン、メラトニン、ヒスタミンなどがあります。

 

このように原料になるアミノ酸はとりわけ重要です。
例えば、トリプトファンからはセロトニンやメラトニンがつくられ、フェニルアラニンやチロシンからはドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンが順次つくられます。

 

また、アミノ酸がいくつか繋がって、ペプチドができます。
ペプチドは神経伝達物質としてはたらき、エンドルフィン、インスリン、バゾプレシン、アンギオテンシンなどががあります。

 

脳内の神経伝達物質は、食事から摂取したタンパク質が分解されてできたアミノ酸から短い工程でつくられます。
アミノ酸は全部で20種類ありますが、11種類は体内の酵素によって他のアミノ酸からつくられます。
しかし、他のものから作りだせない残りの9種類は必須アミノ酸といい、食べ物から摂らねばなりません。
必須アミノ酸は、トリプトファン、リジン、スレオニン、バリン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、ヒスチジンです。